困った患者さん

看護師をしていれば嬉しかった事、楽しかった事、辛かった事、嫌な事。沢山ありますよね。

最近(ずっと前からですが)困った患者さんが救急車であるいは直接病院にいらっしゃいます。

どのような患者さんかというと酩酊すなわちお酒の飲み過ぎの患者さんです。

緊急事態宣言が出されているにもかかわらず居酒屋で夕方から酒類の提供時間が終わるまで結構飲んでいたそうです。付き添ってきた友人の話によると朝から飲んでいたそうです。

呆れて物も言えませんでした。

飲酒にまつわる話はこの仕事をしていればたくさんあります。

この患者さんも若い二十代若い方でした。一番辛かったというか残念なお話はある日の夜勤に十代の男性の酩酊、嘔吐という内容の救急要請でした。しかし病院に来たときには激しい嘔吐を繰り返し吐物を喉に詰まらせて窒息状態でCPA(心肺停止状態)で運ばれてきました。

緊急処置や医師、看護師総出で対処しましたが残念なことに亡くなってしまいました。

ご両親がかけつけたときにはもう手遅れでした。

お酒さえ飲まなければ、未成年なのにお酒を飲んではいけない年齢なのに悔やまれる思いはその場に居合わせた全員が持っていました。

適量を守り二十歳になってから飲めばきっと楽しい席になったでしょう。ご両親の大きな息子を呼ぶ声しか聞こえませんでした。

病院に救急車で運ばれてくる人の大半は飲みすぎて自力で動けなくなったり嘔吐したり頭痛など飲みすぎなければ起こらない症状の患者さんばかりです。

病院によってはたとえ酩酊で運ばれてきても何もせずに酔いが覚めるまで寝かせておくところもあります。医学的には問題ないのに帰したくても帰れない場合は警察に保護願いを出して警察に保護してもらいます。お巡りさんだって暇じゃありません。我々同様日夜忙しく働いています。救急隊だって酩酊事案が発生している最中に本当に救急車を必要としている人がいるかもしれないところに行かなければなりません。

自分が気をつけていれば防げる飲酒事故は多くの無駄な労力と時間と人員をまた身近な方を悲しませることを招いてしまいます。

本日は少し辛口なブログになってしまいましたが飲み過ぎには気をつけましょうね。